インハウスな日々

ある企業内弁護士の備忘録です

2021-01-01から1年間の記事一覧

2021年に買った漫画

今年買ってた漫画を紹介していきます! アオアシ Jリーグクラブの下部組織で奮闘する少年の話。主人公が優秀な指導者に恵まれて類まれな才能を開花させていく。やっぱり才能×環境が大事なんやなって(そういう漫画ではありません。) 逃げ上手の若君 鎌倉幕…

桃戸ハル編・著『5分後に意外な結末 ベスト・セレクション』(2019年、講談社文庫)

2021年、33冊目。 薄味の世にも奇妙な物語という感じで、個人的にはいまいち。 サクサク読めるのはよかったし、小学校高学年くらいの頃に読んでたらハマっていたかもしれない。対象の読者もそのあたりなのではないかと思う。

【法務】案件メモの管理方法集

【法務】案件メモの管理方法集 - Togetterhttps://togetter.com/li/1473481 2年近く前のものですが、案件メモの管理手法についてTwitterの知見をまとめていました。 備忘のため、ブログにも残しておきます。

年末年始の読書のすすめ

年末年始休暇。 何もやることがな〜い!という幸せな貴方のために、オススメの本をまとめました。 (法務ブックガイドに乗り遅れたからです。)1.推理小説を読んでみたい。倉知淳『星降り山荘の殺人』 子供の頃に怪人二十面相とかは読んでたけどそれ以来読ん…

AKIRAの思い出

AKIRAが無料で公開されているとのこと。 劇場版アニメ『AKIRA』12月28日(火)まで 「大友克洋全集」発売記念 期間限定公開!【公式アニメ】【AKIRA OFFICIAL】 - YouTube AKIRAは、大友克洋による漫画版が1982年から連載され、その映画版は同じく大友克洋が監…

養老孟司『 AIの壁 人間の知性を問いなおす』 (2020年、PHP新書)

2021年、32冊め。 養老孟司と、4人の識者のAIに関する対談をまとめた本。 羽生さんも対談相手にいたので読んでみたが、正直イマイチ。途中でいわゆる「対談本」が苦手なことを思い出した。当たり前だけど、話があっちこっち行くし、感覚で話してそうなところ…

M-1 2021感想

M-1の季節がくると、すっかり今年も終わりだなぁという気持ちになりますね。毎年いってます。 ・モグライダー 順番がなぁその1。 シンプルなネタで、笑いどころもわかりやすく、後半に向けてテンポアップしていくM−1で受けやすいネタ。 それだけに、一発目な…

なぜ契約書を読まない!?読めないのか!?読みたくないのか!?

※本投稿は,法務系 Advent Calendar 2021のエントリー記事です。 10ru(@oga10ru)さんからバトンをいただきました。「法務あるある」として語られることも多い,事業部門契約丸投げ問題について考えてみたいと思います。 契約書の中身も見ないで丸投げ,リス…

福井 安紀『職業は専業画家』(誠文堂新光社、2021年)

2021年、31冊目。 専業の画家として生計を立てる著者が、いかにして生計を立てているか、その方法論を紹介する本。 価格設定、顧客の作り方、展示会の開き方…など、そもそも現代の画家がどうやって稼いでいるのかも知らなかったので、非常に面白く読んだ。 …

東川 篤哉 『はやく名探偵になりたい』(2014年、光文社文庫)

2021年30冊目。 烏賊川市シリーズの短編集。同シリーズは結構ハイアベレージだと個人的には思っているのだけれど、本作もなかなか良作揃い。 正統派の作品はあまりないけれど、どれも粒ぞろい。オススメです。 長編も短編良作を揃えられる、作者の底力を感じ…

森博嗣『つぼみ茸ムース The cream of the notes 5』(2016年、講談社文庫)

2021年29冊目。 良くも悪くもいつもどおりのエッセイ集。 このシリーズは長らく通勤時の読書を支えてくれたが、少しお休みしようと思う(飽きてきた。)。

東川篤哉『謎解きはディナーの後で』(2013年、小学館文庫)

2021年、28冊目。 シリーズ第二作。 前作が非常にハイクオリティだっただけに余計に感じるのかもしれないが、少しレベルは落ちてしまったように思う。 やっぱり、ドラマ化+大ヒットすると、熱いうちに鉄を打とうとする出版社にせっつかれるのかしら…と思う…

丸島 儀一『キヤノン特許部隊』(2002年、光文社新書)

2021年、27冊目。 少し古い本であり、「飲み屋で聞く上司の武勇伝」の趣きもないとはいえないが、良い本だった。キヤノン知財部のノンフィクションだが、法務が読んでも非常に面白い。 例えば、事業部門と議論する重要性を説く場面。 要するに本当に事業のた…

森博嗣『つぼねのカトリーヌ The cream of the notes 3』(2014年、講談社文庫)

2021年、26冊目。 (いい意味で)毒にも薬にもならないエッセイ集。 森博嗣、ミステリはあまり合わなかったんだけど、エッセイは割と肌に合う。 百万部売れる本はかけないけど、5万部売れる本を20冊かけるという話はなるほど、凄いなぁと思いました(速筆で…

インハウスはつまらない?

結論:人による ……というと、話が終わってしまうので。 そもそも「インハウス」というのは、企業(自治体を含む場合もある。)で勤務する弁護士一般を指していうので、その仕事内容は所属する組織による。 一般的な法務部門に配属されれば、契約法務、コンプ…

おすすめできない法務の実務本

すごく役に立ったのに、オススメすることが憚られる本がある。 ある分野でトラブルが起き、法務へ相談が寄せられる。自社ではあまり経験のないトラブル。すぐに顧問の先生に連絡しよう。 とはいえ、丸投げはできない(先生の回答の適切さも全く評価できない…

村上 春樹『ランゲルハンス島の午後』(1990年、新潮文庫)

2021年、25冊目。 「スプートニクの恋人」の挫折がトラウマになって早幾年。 村上春樹に慣れる目的で、ノンフィクションものや読者の質問への回答集(『村上さんのところ』)を読破し、いよいよエッセイに手をだした。 なんというか、村上春樹らしいエッセイ…

森 博嗣『ツンドラモンスーン The cream of the notes 4』(2015年、講談社文庫)

2021年、24冊目。 森博嗣のエッセイ集。 「自分はこういう理由でこう考える」ということを示すのが相変わらずお上手で(プロの作家にこんなこと言うのは失礼ですが。)、お酒のアテに丁度いい。 1エッセイ2ページだし。

本郷 貴裕『はじめてでも読みこなせる英文契約書』(2018年、明日香出版社)

英文契約書の入門書としては、かなりわかりやすい内容。 正直英文契約は「習うより慣れろ」なところもあると思うけれど、とはいえ「慣れることさえできない」という段階があるのも事実。 契約書や英文の構造を、ある種受験参考書のように解説しており、 契約…

スティーヴン・ウィット(訳:関美和)『誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち 』(2018年、早川書房)

2021年23冊目。 今年読んだ本の中で(大した量読んでいませんが)最も面白かった。 音楽が、CDで売られていた時代から、タダで(違法に)手に入る時代を経て、月額1000円で手に入るようになるまでを、MP3を開発した技術者、大手レコード会社のトップ、CD工場…

森博嗣『つぼやきのテリーヌ』(2013年、講談社文庫)

2021年22冊目。 ベストセラー作家、森博嗣のエッセイ集。 ホーン?と思うエッセイから、なるほどなぁと思うエッセイまで。少しメモしておきたいエッセイもあった。 自分よりも上や下からの言葉を聞けない、というのは、つまりは防御だ。自分を守りたいという…

ペーター・ヴォールレーベン(訳:長谷川圭)『樹木たちの知られざる生活: 森林管理官が聴いた森の声 』(2018年、ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

2021年21冊目。 森林管理者の著者がその経験を語るエッセイ集。 ドイツで100万部を超えるベストセラーとのことで、なかなか面白かった。 でも、素人には書かれている内容がホンマなのかまるで判断つかんのよねぇ…それがまたいいのかもしれない。 意外とおす…

NOというべき案件と報告

久々に法務ネタ。 某大手自動車メーカーで法務担当者が懲戒処分されたようで、少しTwitterでも話題になった*1。 平たく言うと嘘を塗り固めるために嘘をついた、という話。 法律どうこうというまえに常識で考えれば結論はわかりそうなものであるが……*2。 まず…

ウォルター・ブロック(訳:橘玲)『不道徳な経済学 転売屋は社会に役立つ』(2020年、早川書房)

2021年20冊目。 出版社による本書の紹介は以下の通りである。 売春婦、シャブ中、恐喝者はヒーローだ!!不道徳なものはすべて正しい! これからの「正義」の話をリバタリアン(自由原理主義者)がしよう。 そして、本書には次のような「ショック療法」の効果があ…

東川篤哉『謎解きはディナーの後で』(2012年、小学館文庫)

2021年19冊目。 ドラマ化もされたヒット作。 売れてる本はなぜか買いたくない天邪鬼でここまで読まなかったが、かなり良質な犯人当て集。 各短編がコンパクトながらツボを抑えており、普段ミステリを読まない人でも読む価値あり。

東川篤哉『密室に向かって撃て!』(2007年、光文社文庫)

2021年18冊目。 これまで読んだ氏の作品のなかではイマイチな部類。面白かったんですけどね。

東川篤哉『密室の鍵貸します』(2006年、光文社文庫)

2021年17冊目。 東川篤哉デビュー作、3冊目。 デビュー作らしく(?)、「ミステリ論」的な話あり、なかなかも面白かった。

東川篤哉『もう誘拐なんてしない』(2010年、文春文庫)

2021年16冊目。いやぁ、面白い。この本が文庫化された10年前、なんで読まなかったんだろう。 ミステリから離れてしまっていたが、この10年で出た作品たちを読み漁ろう。

福岡伸一『生命海流 GALAPAGOS』(2021年、朝日出版社)

2021年、15冊目。 『生物と無生物の間』でヒットを飛ばした著者のガラパゴス諸島紀行文。 ガラパゴス諸島を巡りながら、高校の生物の知識も怪しい読者にもわかるようにガラパゴスにまつわるアレやコレやを解説してくれる。 人懐っこい動物たちに会いにガラパ…

無資格法務とインハウスの住み分け

少し前の話になるが、 「インハウスは専門家であり、無資格法務は部門全体のリーダー、マネージャーである」 「インハウスは新しい/難しい法的問題に取り組」む、「無資格法務は、経営の意思決定に関与し、部門の方向性を決め、リソースを効率的に活用(育成)…