インハウスな日々

ある企業内弁護士の備忘録です

2022-01-01から1年間の記事一覧

”人を熱烈に動かそうと思ったら”

*この記事は、裏法務系Advent Calender 2022の10日目のエントリーです。 *さむ(とむやむ)さんからバトンをつないでいただきました。 昨年は「表」の方で契約書審査依頼の「丸投げ」について書いてみました。今年はどうしよっかな~と思っている間に「表…

NHKスペシャル取材班編著『日本人はなぜ戦争へと向かったのか メディアと民衆・指導者編』(新潮文庫、2015年)

NHKスペシャル取材班編著『日本人はなぜ戦争へと向かったのか メディアと民衆・指導者編』(新潮文庫、2015年) 戦争で発行部数を大幅に伸ばしたマスコミ、軍部の方針と反する記事を掲載することで自らの「首」を心配する新聞記者、熱狂に踊る国民、世論を味…

麻耶雄嵩『貴族探偵対女探偵』(集英社文庫、2016年)

麻耶雄嵩『貴族探偵対女探偵』(集英社文庫、2016年)麻耶雄嵩のシリーズモノ。前作『貴族探偵』と異なり、全編推理合戦もの(同じ事実関係のもとに複数の解決が示された後、真の解決が示される、推理小説のパターン)になっていて、(この趣向が好きな身と…

米澤穂信『巴里マカロンの謎』(創元推理文庫、2020年)

米澤穂信『巴里マカロンの謎』(創元推理文庫、2020年)小市民シリーズ久々の新作らしい。前作、「秋期限定栗きんとん事件」が出版されたのはつい昨日のことのようで、時の流れの速さがなんともアレ。内容自体は、シリーズファンでなければあえて手を出す必…

似鳥鶏『叙述トリック短編集』(2021年、講談社タイガ)

似鳥鶏『叙述トリック短編集』(2021年、講談社タイガ 2022年、7冊目。「叙述トリックモノ」と謳った短編集で、事前にトリックをオープンにしている点で、なかなかチャレンジングな作品(某叙述モノしか書かない作家を思い出すなど)。全体として作者の目論…

吉田 悠軌『禁足地巡礼』(2018年、扶桑社新書)

吉田 悠軌『禁足地巡礼』(2018年、扶桑社新書)https://t.co/R39reU6tv12022年、6冊目。信仰的な理由や心霊的な理由で足を踏み入れることが禁止される場所、「禁足地」に関する考察本。「巡礼」とあるが、禁足地についてのルポはメインではなく、それぞれの禁…

沢木耕太郎『一号線を北上せよ〈ヴェトナム街道編〉』(2006年、講談社文庫)

2022年5冊目。沢木耕太郎の紀行小説。水曜どうでしょうレギュラー放送最後の旅になった原付ベトナム縦断とちょうど逆のルートで旅をしているので、聞き馴染みのある街がでてくる。学生の頃に読んだ深夜特急もそうだったけど、本当に旅をしている気持ちになっ…

森博嗣『読書の価値』(2018年、NHK新書)

2022年、4冊目。 なんだかんだ面白いので読んでしまう、森博嗣のエッセイ。 読むたびに思うけど、この作者は自分を客観的に観察しようとするのが凄いなと思う。自分にはできない(比べるのもおこがましい)。 あと、森博嗣は1時間に6000字書けるらしい。凄い…

麻耶雄嵩『貴族探偵』(2013年、集英社文庫)

2022年、3冊目。 麻耶っぽさはあまり高くないものの、ミステリ短編集としてクオリティは高い。オススメ。

麻耶雄嵩『さよなら神様』(2017年、文春文庫)

2022年、2冊め。 探偵役は「神様」であり、犯人は最初の一文で示され、ワトソン役(こう言っていいのかわからないけれど)は神様を疑いながらもその裏付けを取る、連作集。 麻耶雄嵩らしいミステリの切り口。 良作です。

山舩 晃太郎『沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う』(2021年、新潮社)

2022年1冊目。 結構面白かった。 沈没船を調査し、歴史を紐解く水中考古学者である著者の刺激的な体験記。 英語をまったく話せないとこらから、10年で学者(博士)になるくだり、かる~く書かれてるけど、めちゃくちゃ大変だったんだろうなと思う。 好きなこ…

今年の目標

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 今年の目標は以下の通りです。 ・本を50冊以上読む(昨年実績33冊)・週15時間は勉強の時間を取る。特に英語の。(昨年実績○)