インハウスな日々

ある企業内弁護士の備忘録です

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

森博嗣『つぼやきのテリーヌ』(2013年、講談社文庫)

2021年22冊目。 ベストセラー作家、森博嗣のエッセイ集。 ホーン?と思うエッセイから、なるほどなぁと思うエッセイまで。少しメモしておきたいエッセイもあった。 自分よりも上や下からの言葉を聞けない、というのは、つまりは防御だ。自分を守りたいという…

ペーター・ヴォールレーベン(訳:長谷川圭)『樹木たちの知られざる生活: 森林管理官が聴いた森の声 』(2018年、ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

2021年21冊目。 森林管理者の著者がその経験を語るエッセイ集。 ドイツで100万部を超えるベストセラーとのことで、なかなか面白かった。 でも、素人には書かれている内容がホンマなのかまるで判断つかんのよねぇ…それがまたいいのかもしれない。 意外とおす…

NOというべき案件と報告

久々に法務ネタ。 某大手自動車メーカーで法務担当者が懲戒処分されたようで、少しTwitterでも話題になった*1。 平たく言うと嘘を塗り固めるために嘘をついた、という話。 法律どうこうというまえに常識で考えれば結論はわかりそうなものであるが……*2。 まず…

ウォルター・ブロック(訳:橘玲)『不道徳な経済学 転売屋は社会に役立つ』(2020年、早川書房)

2021年20冊目。 出版社による本書の紹介は以下の通りである。 売春婦、シャブ中、恐喝者はヒーローだ!!不道徳なものはすべて正しい! これからの「正義」の話をリバタリアン(自由原理主義者)がしよう。 そして、本書には次のような「ショック療法」の効果があ…

東川篤哉『謎解きはディナーの後で』(2012年、小学館文庫)

2021年19冊目。 ドラマ化もされたヒット作。 売れてる本はなぜか買いたくない天邪鬼でここまで読まなかったが、かなり良質な犯人当て集。 各短編がコンパクトながらツボを抑えており、普段ミステリを読まない人でも読む価値あり。