インハウスな日々

ある企業内弁護士の備忘録です

インハウスはつまらない?

結論:人による

 

……というと、話が終わってしまうので。

そもそも「インハウス」というのは、企業(自治体を含む場合もある。)で勤務する弁護士一般を指していうので、その仕事内容は所属する組織による。

一般的な法務部門に配属されれば、契約法務、コンプラ対応、法務相談対応、訴訟対応、総会対応あたりが業務に入って来ると思う(このあたりも会社によって色々差があるし、一般論として「こう」ということは難しい)。が、法務部門以外の部門で活躍されているインハウスの先生方もおられるし、法務部門を念頭に考えるのもあまり適切ではなさそう。

加えて、純粋に国内市場だけでビジネスを展開する会社と世界中に子会社がある会社では違うだろうし、海外にヘッドクォーターを置く外資系企業であればまた変わって来るようにも思う。

さらには、金融、メーカー、商社、サービス、官公庁…それぞれの業界によって扱う法分野も全然違ってくるだろう。

そして、人によって興味のある業界は全然違うはずなので、その人ごとに結論も変わってくるはず。

さらに、マネジメントとして業務を行うかプレイヤーとして業務を行うか…というところでも違いがでてくる。どういう法務部門にしていくか、という仕事はプレイヤーにはできない(そういう仕事に取り組みたいかはさておき)。

 

要するに、「色々あるんだからひとくくりにつまらんとは言えないんじゃないんでしょうか?」というのが個人的な感想。

もちろん、法律事務所の仕事が天職だ、というような方から見ればインハウスの仕事はつまらないだろうけれど、それはあくまでその人にとっては、という話。

 

個人的には、ビジネスが形になってないところから検討に入ったり、生の事実を拾いに行くような仕事は結構好きで、面白い仕事だなぁと思っています。