将棋のすすめ〜将棋と訴訟はだいたい同じ〜
緊急事態宣言下、ひと仕事終えたあとの高級レストランでのひとときもままならない各位。
将棋を始めてみるのはいかがでしょうか。今更将棋かよ…と思うなかれ。将棋は弁護士業に非常に近いのです。
1.将棋は訴訟とだいたい同じ
あまり知られていませんが、将棋は訴訟とだいたい同じです。
先手(原告)の指し手(主張)に後手(被告)が応じ(反論)ることでゲーム(訴訟)が進みます。時間切れ(時期に遅れた〜)があるのも同じですね。
違うのは待った(和解)はできないことと、攻撃防御方法が双方に明らかになっていることくらいでしょうか。
2.まずは論証を覚える
でも、何から覚えたらいいのかわからないですか?とりあえず、論証パターンを覚えましょう。司法試験を思い出してください。
色々な論証がありますが、とりあえず基本になる論証を覚えることが重要です。訴訟と異なり、1パターン覚えればどんな対局(訴訟)でも使える論証もあって楽です。
おすすめは四間飛車・三間飛車などの振り飛車です。とにかく、相手がどんな戦法でも使えます(いずれも今もプロが採用する戦法です。プロが使う戦法を気楽に使えるのも将棋の良さですね。)。
具体的な論証(駒組み)はググってください。本人訴訟の本人もこうやって書面の作り方調べてるのかなぁ…と思いを馳せてみるのもいいかもしれません。
ちょっと振り飛車は違うな、と思われた方はまずは棒銀がオススメです。
3.実戦あるのみ
将棋ウォーズ、将棋クエストなどの将棋アプリをダウンロードしてとにかく実践をやってみましょう。
これらのアプリは自動マッチングで、ある程度同じ実力の相手と対局できます。登録1年目なのに第一人者が相手方代理人だった…みたいなことは起こりません。
駒もルール上動かせるところにしか動かせないので、駒の動かし方がわかっていなくても大丈夫です。
こう指して、相手がこうきたら…こう返そう…という「3手の読み」が基本になります。予め相手の反論を予期して主張するようなものです。予想できる反論が来て慌てふためくことがないようにしましょう。
4.負けまくったら
ある程度やってみると、「あれ、どうやったら詰ませられるんだろ」とか「手筋って何?」みたいな疑問が湧いてくると思います。
論証の後の当てはめの部分の話ですが、事実の評価の仕方に定型的なパターンがあるのと同様、将棋にもパターンがあります。
詰むパターンもある程度は決まっていますし、「こうきたらこう返しておけばまあ間違いない」みたいなのがあります。
困ったら調べてみてください。
5.プロの解説
最近は便利な時代になりました。
プロ棋士の解説がYou Tubeに公式で上がっていたりします。是非見てみましょう。駒の動かし方がわかっていればだいたいついていけるはずです。
同郷の棋士を応援するのも楽しいですよ。
最後に
将棋の敷居は限りなく低いです。
私みたいなヘボがこんな記事を書けるくらいですから。とにかく1局指してみてはいかがでしょうか。