インハウスな日々

ある企業内弁護士の備忘録です

続・AIによる契約書審査と将棋ソフト

 昨日、裏LegalAC7日目の記事として以下の記事を投稿したところ、Twitterにて様々反応をいただきました。

mimizuku18.hatenablog.com

その中でも、ronnor(@ahowota)さんの以下のツイートにハッとさせられましたので、ご紹介します。

AIによる契約書レビューのことは何も知らないが、「論理的に説得する」&「(それ以外の対人スキル等も使って)納得させ、行動につなげる」という2つの法務のコアスキルを代替するものなのか、それとも既にコアスキルを持った「人」が利便性や効率化を得るためのツールなのか、がポイントでは。 #LegalAC

 今のAIが目指しているのは、あくまで「既にコアスキルを持った「人」が利便性や効率化を得るためのツール」なのだと思います。

将棋ソフトは「将棋の強さ」というプロ棋士のコアスキルの1つを代替するものですが、契約書レビューに関してはそうもいえなさそうですね(「法務のコアスキルとはなにか?」という問題もあるでしょうが…)。

コアスキルに関してはKJ_OKMR(@OKMRKJ)さんも以下のように指摘されていました。

法務の基本は、説得と納得なのだと思っています。
説得した人に納得して行動してもらうことは、本当に大変。

インハウスの特色の一つに、社内への落とし込みであったり周囲を巻き込めるかが評価されるところがある旨のコメントをどこかでみて、すごく腹に落ちたのを思い出しました。

このあたりも深堀りして考えてみたいです。

今日はこのあたりで。