インハウスな日々

ある企業内弁護士の備忘録です

備忘録ー非常事態におけるインハウスの役割

最近世間を賑わせている某芸能事務所の記者会見に登場したインハウスが話題です。
ちゃんと思考をまとめる気力もないのでメモ程度に……。

個人的には非常事態への対応はインハウスで処理するのではなく外部の法律事務所にお願いをした方がよいと思っています。
それは今回の記者会見についても同様であり、記者会見に同席するのであればインハウスではなく法律事務所の危機管理の専門家にお願いした方が良いだろう、というのが第一感でした。

理由は
①インハウスは内部にいる人間なので外部からの客観的な視点が求められる業務にそぐわない
②非常事態の経験値が少ない(外部の事務所に知見が蓄積されており、そちらを頼るべき)
といったあたりでしょうか。

(もちろん、社内の調整やらなんやらはしないといけないと思いますし、そこを投げ出していいという趣旨ではありません。)

という旨の呟きをしたところ、様々ご意見をいただきました。

①某芸能事務所は、芸人が弁護士を同席させていないこととの対比から、社外の人間を同席させることによる外部からの「見栄え」を気にしたのではないか
→これは確かにその通りだと思いました。確かに、今回は外部弁護士を起用した方が余計に反感を買っていた可能性もあると思います。
一方で、顧問弁護士とインハウスの区別がついていない報道も多くみますので、弁護士を同席させている時点で評価は変わらなかったかもしれません(結果論的ですが)。

執行役員法務部長というGC、CLO相当の役職者なので、平のインハウスとは同列に語れない。むしろ、こういうときこそ矢面に立つべき。
→こちらについてはそもそも自分の考えを纏められていません。おいおい考えてみたいテーマではありますが…余裕が……。

一先ず今日はこのあたりで。