インハウスな日々

ある企業内弁護士の備忘録です

NHKスペシャル「超常現象 科学者たちの挑戦」(新潮文庫)

2020年1冊目。

超常現象は存在するのかー。

"超常現象とは、現代科学では説明ができていないだけであって、いつかは必ず合理的な説明がつけられる自然現象や物理現象である"(本書13頁)
こう確信する科学者たちの研究を紹介する一冊。

心霊現象、臨死体験、生まれ変わり、超能力…
超常現象に科学的な説明をつける試みの現在の到達点を明らかにする。

テーマへの向き合い方は面白かったのだが、この取材で明らかになったということもあまりなく、真摯な姿勢故に科学者にも超常現象を信じる人物にも中立的な立場を保とうとしているから刺激少なめ超常現象総集編のような内容になっているように感じた。
元が番組として制作されたものなので、書籍になると伝わりにくいというところもあるかもしれない。

ただ、この本で紹介されている研究が実を結び、超常現象が当たり前の現象となる日のことを想像するのは楽しい。